インプラントの手術方法は、大きく分けて1回法と2回法の2つがあります。どちらの方法を選ぶかは、患者さんの口腔内の状態や歯科医師の判断によって異なります。
1. 1回法
1回法は、手術を1回で済ませる方法です。インプラント体を埋め込む際に、歯肉の上まで露出させ、すぐに人工歯を装着します。
メリット:
- 治療期間が短い
- 手術回数が少ないため、患者さんの負担が少ない
デメリット:
- インプラントが露出しているため、初期の感染リスクがやや高い
- 骨との結合が不十分な場合、人工歯がゆるんでしまう可能性がある
2. 2回法
2回法は、手術を2回に分けて行う方法です。1回目の手術でインプラント体を埋め込み、骨とインプラントがしっかりと結合してから、2回目の手術で人工歯を装着します。
メリット:
- インプラントが骨としっかりと結合するため、長期的な安定性が高い
- 感染のリスクが低い
デメリット:
- 治療期間が長くなる
- 手術回数が多いため、患者さんの負担が大きい
インプラント手術の流れ(2回法の場合)
- カウンセリング: 患者さんの口腔内の状態を詳しく検査し、治療計画を立てます。
- 一次手術: 歯肉を切開し、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋め込みます。
- 治癒期間: 通常、数ヶ月間、インプラントと骨が結合するのを待ちます。
- 二次手術: 歯肉を切開し、インプラント体の上にアバットメントと呼ばれる土台を取り付けます。
- 最終的な義歯の装着: アバットメントの上に人工歯を装着します。
その他の手術方法
- フラップレス手術: 歯肉を切開せずに、小さな穴を開けてインプラントを埋め込む方法です。手術時間が短く、痛みや腫れが少ないのが特徴です。
- ナビゲーション手術: CT画像を基に、事前に手術計画を立て、ガイドを使って手術を行う方法です。より正確な手術が可能になります。
インプラント手術の注意点
- 手術前: よく噛める食事を心がけ、口腔内の清潔を保ちましょう。
- 手術後: 腫れや痛み、出血が起こることがあります。医師の指示に従い、安静にしてください。
- 定期的な検診: インプラント治療後も、定期的に歯科医院で検診を受け、口腔内の状態をチェックしましょう。
まとめ
インプラント手術は、患者さんの口腔内の状態や、医師の経験、治療法によって、その方法や期間が異なります。治療を受ける前に、複数の歯科医院で相談し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
【当院では、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療計画をご提案いたします。】